琴丘しらさぎ会 琴丘高校同窓会

総会の様子The General Assembly of the state

令和4年9月4日(日)に、姫路商工会議所にて毎年恒例の、琴丘高校しらさぎ会の総会が行われました。
新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催となりました。

三浦事務局次長の開会の挨拶で始まり、三木会長挨拶、中正学校長の挨拶などが行われました。

その後、令和3年度の事業報告、会計報告、令和元年度の事業計画案、予算案などの報告もなされました。

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基調講演は、講師予定の鎌谷氏が体調を崩され、急遽、三木会長に代役をお願いし
三木会長の「日日是好日」-心豊かに生きる- をテーマにお話しいただきました。
鎌谷氏の講演を期待されていた方々は次年度を楽しみにして下さい。

・令和4年度 琴丘しらさぎ会総会・講演会


講演 レジュメ
「日日是好日」
-心豊かに生きる-

琴丘しらさぎ会 会長
三木英一
―はじめに―
・厳しい時代状況(国際情勢・国内の諸問題) 内憂外患
・私は人生の玄冬の時期を、御恩返しの一燈照隅行に精進している
(修已治人一木鶏クラプ、英斎塾、日本会議、遺族会、姫路護國神社・・・
・今年は大東亜戦争終結77年、独立主権回復70年の大きな節目の年
東京裁判・自虐史観からの脱却、岸田内閣のもと憲法改正への動き、・・・
・人間として、日本人としての生き方が問われている(哲学、世界観、人生観)
・修身(生涯 自分自身を人間として磨くこと)の重要性

1 生かされて生きている有難い私(感謝の念)

・人間としてこの世に生を享けることの不思議さと有難さ(「盲亀の浮木」の喩え)
平澤 興 先生 詠ず:
「生かされて 生きるや今日の この生命 あめつちの恩 かぎりなき恩」
・大自然の無量の恵みの中で(太陽のエネルギー、水、動植物の命を戴いて)
・人と人との間(家族、恩師、朋友、同僚、地域、日本、古合東西)で生かされて
"Man is by nature a political animal." ( Aristotle )
・「生死一如(肉親との死別、「独生独死 独去独来・・・身自当之 無有代者」)
父(戦病死、36歲)、母(59歲)、妹(51歲)、妻(69歲)
肉親の死、介護を通して、人生、生死の問題を深く考えてきた
・父母の教え、恩師の愛語、聖賢の教えに導かれ、励まされて、今日の私がある。
・私は、逆境(天が与えた試練)になんとか打ち勝ち、父母の教えを77年間、胸に抱いて生きてきた。
父の教え:「今日だけは 怒るな 心配すな 感謝して 業をはげめ 人に親切に」
―朝夕 合掌して 心に念じ 口に唱えよ―
母の教え:「らしく生きなさい「謙虚に、そして凛として生きなさい」

2 人生は芝居の如し(それぞれの時、場で自分の役割を果たしながら生きる)

W.Shakespeare:"As You Like It"「お気に召すまま」の 台詞
All the world' s a stage, And all the men and women merely players; They have their exits and their entrances; And one man in his time plays many parts, His acts being seven ages.
・自然の四季(春夏秋冬)は巡るが、人生の四季(青春・朱夏・白秋・玄冬)は一度しかない。
・「人生二度なし」 自分に与えられた使命(天命)をそれぞれの時季に果たす。

3「日日是好日(「碧厳録」第六則)

「雲問垂語云、十五日巳前不問汝、十五日已後道将一句来。自代云。日日是好日」
(参考:マタイ伝6:24~27)

4 豊かな感性、温かい心と教養を持った人間になる

・「朝こそすべて」(There is only the morning in all things.)
朝日に朝の感謝・祈り、皇居遥拝、ご先祖に朝の挨拶、読経、聖賢の名言朗読・
・東西の偉人の生き方、名言に学ぶ
・みずみずしい感性 真・善・美に感動する心 目に見えないものを感じる心
・深い宗教心(神、仏、信仰、畏敬の念、おかげさま) 「和顏愛語 忘己利他」
・豊かな教養(人物に学び、書物に学び、芸に遊ぶ)
・私の読書の三本柱( 求道の書、職業に関する専門書、時代の潮流を知る書)
・私の芸の楽しみ(静:書道、茶道 動:社交ダンス、コーラス、詩吟)
・“Plain Living and High Thinking”(生活は質素にして、志操は高く)
・心の持ち方で、幸、不幸は決まる。(プラス思考で)、いつまでも青春(Youth)

名言:「至誠にして動かざる者未だ之有らざるなり」(孟子:吉田松陰)
「吾が道は一以て之を貫く。  曽子日く、夫子の道は忠恕のみ」(論語)
「土、三日会わざれば、當に刮目して、相待つべし。」(呂蒙)

おわりに

生涯、学び続け、理想を持ち続け、心輝かせて生き、御恩報謝の一燈照隅行を実践し、
心豊かにして人間的魅力のある、心温かい木鶏の如き風格のある老人に私はなりたい。


懇親会の様子


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